2015年1月16日金曜日

仕事で英語を使わないITエンジニアが効率よく英語を習得するには

タイトルは釣りです。ごめんなさい。

普段英語をまったく必要としない職場にいるのですが、そのメンバー
の中では比較的TOEIC点数が高めのため、

「プライベートで英語使うことあんの?」(ないです)とか
「海外経験あんの?」(ないです)とか

聞かれることが増えてきたので、これまで勉強してきた中で「コレ
は効いたな」あるいは「気軽にできて続けやすい」という、まぁ自分
の中での勉強法のランキングを主観ですが整理してみたので調子に
乗って紹介します。

その前にまず私のスペックです。


・学生のときは英語は苦手科目でした。勉強した記憶もなし。
・入社(10年くらい前)時点のTOEICが500点くらい
・2014年時点のTOEIC(IP)スコアは 845 (L:480, R:365)
・海外留学等経験なし、普段の仕事で英語を使う機会なし
・英語を必要とするのは(主に趣味で)技術系のドキュメントを読むとき
・電話とか対面でマンツーで会話するのであれば恐怖心はない。とくに同
  ジャンルの技術者相手なら結構それなりに議論できる(仕事で経
  験ないのになんでそんなことわかるんだよ?という方はお察しく
  ださい)。逆にネイティブ数人と雑談とかビジネス的な交渉とか
  は難しい。(つまり相手が気を使ってくれてたらなんとか会話できるってことです)

それじゃランキングです。

第5位:英語字幕でDVDの映画を観る
コレは効いてるかどうかあまりわかんないけど、安上がりだし時間を
英語に費やしてる感がないのでオススメです。

やりかたは映画のレンタルDVDとかを、字幕設定を日本語じゃなくて
英語にして観るだけ、です。正直言って映画は字幕・音なしで見て
も、映像だけで5割位は理解できると思います。で、英語音声と英語
字幕をプラスすればTOEIC500くらいあれば8割位までは理解できるは
ず。

これをやると、画面のイメージやシチュエーションなどが日本語を
経由せず直接英語表現に結びつくので、英語で見て/聞いて英語で考える
練習になります。何よりエンタメなので飽きが来ない。勉強してる
感が強くて辛くなったら、日本語吹き替え+英語字幕とかも雰囲気
が変わって面白いです。「家族が一緒に見るのでそういう調整が難し
いよー」という場合は、自分の目の前だけ画面下部の日本語字幕が
何かで隠れるように障害物を配置するとか、画面上部と音声だけに
気合で集中するとかしてください。

ブツの選び方ですが、ハリウッド系のDVDならたいてい英語字幕がつ
いてると思います。法廷ものとか内容が難しそうなのは避けたほう
が無難です。アクションとかコメディとか細かいことは気にしないで
いいやつがオススメ。あと宮崎アニメは日本向けのDVDでも英語音声
+英語字幕付きのが多かった気がします。

あとは気に入ったアニメとかあればamazon.ukとかで海外版を買うの
も良いかもしれませんね(自分では買ったことはないです)


第4位:オンライン英会話(マンツーマン)
ラングリッチを数カ月やってました。
安いんですが、やっぱり質の低い先生にあたってしまうとかあるので、
自分に合う先生を見つけられるかどうかがポイントだと思います。
良い先生を見つけられれば非常に良いと思います。

スピーキングの訓練や、わからないときに聞き返したり、とか会話そ
のものに慣れるのに良い方法だと思います。
あと教材の自由度が高いので、大学でコンピュータ・サイエンス専
攻してた先生とか見つけられれば、技術系のドキュメントで勉強と
かも可能です。実際C++トークできる先生とかいました。

オンライン英会話ってたいてい毎日1Hで定額という感じの料金体系
なんですけど、貧乏性の私はどうしても毎日入れないと損した気分
になってしまい、毎日入れた結果消耗しきってリタイア、って感じ
でやめてしまいました。
日々の成長をあまり感じられず、やらされてる感が辛いというか。

時間の自由度の高さや通学などの拘束時間が少ないなどその他のメ
リットも多いですし、うまくハマればコストパフォーマンスは最高
だと思います。そのうちやる気が回復したら、再開するつもりです。


第3位:発音練習(フォニックス)
学生時代にちゃんと授業聞いてなかっただけかもしれないんですけ
ど、「英語だと子音だけでもちゃんと発音できる」とか「f/vが喉を
鳴らすかどうかだけで口の形とかは一緒」とか、フォニックス的な
勉強をすると色々発見があって、その後の英語学習の役に立ちました。

あとフォニックスと直接関係ないんですが、そういう英語の音、と
くに子音の関係がわかってくると、have toのときになんで f にな
るの、とか wolf -> wolves でなんで v になるの、とか Of
course でなんで f になるの、とか ss って綴りだったら大抵 z じゃ
なくて s 読みだろ、とか色々例外だと思ってたものが実はむしろ自
然な発音だと思えてきたり、本来 v 発音の単語で前後の関係もない
のに喋ってる人のテンションとかトーンで f になってるとかの場合
でも聞き取れたり、知らない単語でも読み方の予想がついたりする
ようになります。

フォニックスは発音を比較的システマチックに分類して教えてくれ
るので、たぶん非ネイティブの、とくにエンジニアは結構うまくハ
マるんじゃないかと思います。

教材としてはCD付きの本一冊で十分だと思います。

本当は毎日しっかり訓練したほうがいいんでしょうけど、やってま
せん。でも上に書いたような内容を知識として得て、その後意識す
るだけでもだいぶ違うと思います。人間知らない音はそもそも耳が
聞いていても脳が認識できません。一度さらっと確認するだけでも
脳で認識するための第一歩になると思います。


第2位:多読(Oxford BookwormsとかPenguin Readersとか)
英語で会話しようと思ったら、聞いた英語をいちいち日本語に訳し
たり、話す英語をまず日本語で考えて・・・とかやってたら間に合
いません。英語を英語のまま扱う必要があります。
コンパイラやインタープリタのプロセスで日本語にして日本語を実
行するんじゃなくて、英語ソースを直接実行できるハードウェアを
脳に組み込む感じです。

その練習として、これが一番効きました。この手の学習用文庫はレ
ベル分けされてて、レベルが低いやつはホントに簡単に読めます。
レベルが低いところから、英語のまま読むことだけ注意して読んで
いけば、自然とレベルアップできます。

昔ドラえもんかなんかでニンジャになるための修行として出てきて
た「毎日少しずつ成長する草を飛び越えてたらいつの間にかすごい
ジャンプ力になってた」メソッドですね。

レベルが高いやつも短いものが多いので、サクサク進んでいけます。
通勤時の暇つぶし用に2〜3冊かばんに入れとくとかしとけば短時間
で結構な量を読めます。

英語で読書というと、ハリーポッターのペーパーバックとかも買っ
たことあるんですが、あっちは読むのが面倒になって続きませんで
した。

唯一の欠点は値段が高いことです。15分くらいで読み終わるやつが
600円とかするので結構金をかける覚悟が必要です。いまだとオンラ
インでいい教材があるかもしれませんね。


第1位:英会話教室(マンツーマン)
高いです。が、コストを度外視すればパフォーマンスは最強だと思
います。

通ったことがある教室は2箇所で、Gabaともうひとつは千葉ローカル
なんですがget goというところです。

まずGabaのほうですが、先生の質と量がすごく良かったです。
(2008年ごろの話。今はわかりませんが、大丈夫じゃないかな)

授業の受け方ですが、学習効果としては自由会話が一番効きます
(効いたと思います)。それにグループレッスンでもできるテキスト
主体の進め方をしてしまうとお金がもったいないです。
でも話題に困ると思うので、
「とりあえずテキストに沿って進めたい。もし話を広げられるなら
広げるから、その時はテキストを気にせず雑談しましょう」
みたいなことを最初に伝えておけば(伝えてなくても大抵は)
対応してくれますし、会話のネタを探さなくてもいいので気が楽で
す。話題が広がらなくなったら単にテキストに戻って進めればいい
です。

話題を広げるときは自分の興味のあること、得意なこととかが
あれば、そっちに持っていけば大丈夫です。私の場合は漫画・アニ
メ・ゲームとか、一般的な科学の話、コンピュータの話、あとは
「日本ではこうだよ」みたいな日本語りをする、とかよくやってま
した。(日本在住歴が長い先生も多いと思うのですが気にしたら
負けです。たぶん知ってても「マジで?」みたいな感じで聞いてく
れます。)

あと通い始めて最初は先生をとっかえひっかえ変えて、自分に合う
先生を見つけたら3,4回に1回はその人にする、みたいな感じでお気
に入りの先生での受講率を上げつつ、他のいい先生の探索を続ける、
みたいなスタイルにすると捗ると思います。

日本にいると英語は読むことがほとんどなので、単語はそれなりに
わかる、文法もだいたい理解してる。でも会話になったら話したい
ことが日本語で浮かんでくるけど英単語が出てこない。とか悩んで
る人は多いんじゃないかなと思いますが、そういう人はマンツーマ
ンでとにかく大量にしゃべる練習を一定期間続けると嘘のように喋
れるようになるのでオススメです。脳から口の直結回路ができるイ
メージですね。

このへんはオンライン英会話でも同様なんですが、スピーキング体
験がほぼゼロの状態からだと、対面のほうがジェスチャーとか筆談
とか、手元のPCで画像検索とか Wikipedia で他の言語リンクを示す、
とか色々伝える手段を選べるので、やりやすいと思います。


get goのほうも素晴らしかったです。具体的には「これから1ヶ月で
伸ばせるとこまで伸ばしたい、金に糸目は付けねぇ。あと教材はコ
レで」と CtCI を持ってったんですが、専用チームを組んで対応し
てくれて、前半2週間くらいは一般的なロールプレイ、後半は CtCI
をもとに問題を出してもらって議論する、という形式でやりました。
講師の方も最初はコンピュータはわからないと言っていたんですが、
蓋を開けてみたらハノイの塔のアルゴリズムとかループしてるリン
クリストの検出方法とか普通に議論してくれて、「プロフェッショ
ナルとはこういうものか」と思いました。もちろんお金はそれなり
にかかりましたが、UXとしては最高でした。

小さい教室なのでタイミングによっては同じような対応をしてもら
うのは難しい場合もあると思いますが、同時期に依頼を打診した家
庭教師派遣系の教室とかは「こっちが書いたこと読んでねーだろ」
って感じのテンプレメールを返してくるだけだったり、大手駅前系
は「教材・メニューはありものから変更できません」という対応な
ので、お金はかかってもいいから特定の目的のために学習効率重視
で一気に英語力を高めたい、という場合は非常にオススメです。


番外:判定不能
以下は三日坊主だったり、ある程度続けてるんだけどイマイチ効果
を実感できずにいるので判定不能に分類しました。たぶんコツコツ
続ければ効くんだろうなぁはと思いつつ役立てられてないのが実情。

・文法学習
・単語学習
・シャドウィング

まとめ
1位、2位ともにお金がかかるものでションボリしますが、
あくまでも私の主観によるランキング、ということで勘弁願います。
あと 500 -> 845 に10年かかっててどこが効率いいんだよ、とかあると
思いますが、そのへんもノークレームでおねがいします。

私の周りには「英語?使う機会ないし苦手だしわかんないから勉強
は一切しない」って人もいらっしゃるのですが、英語が苦手でも、
環境に恵まれなくても、完全に切り捨てさえしなければ、なんとか
なるかもよ、ってのが伝われば嬉しいです。

安くて短時間でできて効果が高くて根気がいらないオススメの
学習方法があったらコッソリおしえてください。

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